全国大会

<次回全国大会>

開催趣旨および成果報告

コロナ感染症の影響により、2020 年7 月10 日(土)〜11 日(日)に弘前大学にて開催される予定であった第13 回全国大会が一年の延期となった。コロナ渦であっても研究活動を進めるという臼井哲也会長の言葉のもと、古沢昌之副会長の発声により、本シンポジウムの企画がなされた。

近年稀に見る未曾有の災害に対して、本学会は研究でいかにして立ち向かっていき、何が出来るのか。こうした強い問題意識を持ち、プログラムが編成された。まず、小田部正明先生(本学会名誉顧問)より、コロナ渦が世界経済にもたらしたものについて、日米比較を通じて基調講演を頂いた。次に本学会からは、東部会員の古川裕康先生(日本大学)と菊池航先生(立教大学)、西部会員の伊田昌弘先生(阪南大学)と石田修先生(九州大学)にご登壇頂き、それぞれのご専門の立場からマクロ・ミクロ双方の視点で研究報告を頂いた。また、特別報告として、大木清弘先生(東京大学)には、ポストコロナ時代の日系多国籍企業の選択というテーマでご講演頂いた。最後に、ご登壇頂いた6 名の先生への質疑応答の時間が設けられ、本学会副会長である古沢昌之先生(近畿大学)および安田憲賢先生(創価大学)のコーディネートのもと、本学会の伝統とも言える自由闊達な議論が展開された。
当日は、本学会会員66 名、国際ビジネス研究学会会員20 名、報告者6 名の合計92 名の参加者があった。本学会では初となるオンライン開催となったが、東部事務局の鈴木仁里先生(白鴎大学(当時))、西部事務局の四宮由紀子先生(近畿大学)の多大なる大会前のご準備と円滑な運営により、滞りなく開催することができた。本学会がこれまで培った資源をフルに活用し一丸となって開催したことが盛会に結びついたことは言うまでもない。また、学会内外から本シンポジウムの趣旨に賛同して頂いたことも不可欠であった。会員の皆様には感謝を申し上げる次第である。

このシンポジウム開催を契機に、東西の研究部会は、オンラインで例年通りのペースで開催され、オンラインのメリットである東西の垣根を越えた研究部会参加が促されることにもなった。

以上